〔第5分科会〕SFCG貸しはがしに抗議する決議

 アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融危機が世界をおおい、我が国においても銀行による貸し渋り、貸しはがしが発生し、中小事業者を追いつめている。その最中、商工ローン大手のSFCG(旧商工ファンド)による違法な貸しはがしが全国的に起こりパニック状況となっている。

つまり、同社は8〜9月から顧客に対して約4万件の「追加担保差入れ或いは元金返済についてのお知らせ」「法的手続き着手のお知らせ」との通知を送付し、担保評価割れが生じたとして一括請求を行っている。
SFCGは、本年9月の回収目標を定め「過払・債務切替」先からも100億の回収目標を定めて同社の目標達成のため、虚偽の事実で顧客を追いつめている。

さらに、預かっていた債権譲渡通知書を支払が怠っていないのに顧客に無断で発送したり、過払であるのに公正証書による差押、根抵当権設定仮登記の設定等様々な違法、不当な手口を使って顧客から貸しはがしをしている。
我々は、本日改めてSFCGによる違法な取立を確認し怒りを禁じ得ない。
我々は、SFCGに対し違法な貸しはがしを即刻中止し、顧客・保証人に謝罪を求める。

さらに、東京都に対しては、金融庁と緊密な連携の上、速やかにSFCGに登録取消等の厳しい処分を求める。
国に対しては、中小事業者への特別保証制度による緊急融資制度の創設や中小事業者の借金相談体制の整備を求める。
我々は、今後とも悪質な商工ローン業者から中小事業者を救済するため全力を傾けることを宣言する。

以上、決議する。

2008年11月8日
第28回全国クレサラ・商工ローン・ヤミ金被害者交流集会in秋田
第5分科会(SFCGによる貸しはがしと保証人問題を考える)参加者一同